削られた宮山古墳に続いた祟り
どんな伝承か
姫路の中心から離れた田園地帯の四郷町で、昭和三十九年に無名の古墳が盗掘され、市が四十四年に調べると南にもう一つ手つかずの古墳が見つかった。発掘すると石棺とともに刀剣四十振り、曲玉七千数百個、純金の耳飾り、鎧などが出て、宮山古墳と名づけられ保存会もできた。ところが姫路バイパス工事の土を求める業者が一方的に金を渡して古墳を削り始めると、運搬用の新道で子供がけがをし、道に田を提供した老婆が突然ぜんそくで寝込み、売却を強く唱えた住民は足を、作業した下請けは首を痛めて仕事を投げ出した。祈禱師が死者の呪いだと告げ、昭和四十六年十二月二十四日に古墳下の春日神社で供養が行われたという。
原典より
* 呪われた土地と屋敷* 守護霊に守られた人々* 四次元の世界に住む女* 「死神」を見た人たち* 死の瞬間とその後の世界* 人魂と幽体離脱—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。