予言どおりに降ったカンダズアメ
どんな伝承か
根井沢のイダッコイエーの初代である朝日神子は、自分が年を取って死ぬときにはカンダズアメのような激しい雨を降らせてみせる、と言っていた。やがてその日が来て葬式が営まれた朝は、よく晴れた天気だった。ところが葬列がサクノジョウイエーを出たとたん、途方もない雷雨が降りかかったという。そして法をもって土をかけたところ、雨はガラリと上がって晴れた。宮古市津軽石の根井沢に伝わる、初代の朝日神子と二代目の村上神子をめぐる話の一節である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史)
『宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪』は、宮古市の市史のうち、民俗編上巻の第四節「民間宗教者」と第五節「民間医療と俗信」を収めたものである。南部藩の宗門帳などの古文書から閉伊郡の山伏・神子・瞽女と里修験の成り立ちをたどり、イタコ・カミツキと呼ばれる巫女の系統、新宗教、民間薬、予兆・占い・まじない・禁忌を述べる。俗信の末尾には座敷童子・カッパ・キツネ・モウコ(幽霊)・オシラサマなどの話を、地区名を添えて箇条で並べる。