言葉を継いでゆく坊主の唱えごと
どんな伝承か
すばる星の話に添えられた唱えごとである。坊主が米を欲しければ田を作れ、田を作れば足が汚れる、足が汚れたら川に入れ、川に入れば流される、流されたら芒につかまれ、芒につかまれば手が切れる、手が切れたら麦の粉をつけろ、麦の粉をつければ蠅がたかる、蠅がたかったらぼくぼく――と、前の句の末を受けて次の句を継いでいく形で語られ、物語語り候と結ばれる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。