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雉子を譲られた稲荷の恩返し

所在地宮城県仙台市宮城野区
年代伝承(口承)
登場竹駒稲荷、猟師、狐
出典日本伝説大系 第2巻

どんな伝承か

陸前の仙台に、竹駒稲荷を厚く信仰する猟師がいた。家は貧しいが正直な人で、ある雪の日、雉子一羽しか獲れずにいると狐が現れ、竹駒稲荷だと名乗って子が飢えていると訴えた。猟師は雉子を与えて帰る。翌日も、その翌日も同じことが続き、獲物を渡して手ぶらで戻った。のちに美しい娘が訪ねてきて、自分は竹駒稲荷だと告げ、殿様の御殿へ奉公させてその金で暮らせという。猟師は多くの金を得て裕福になり、殺生をやめた。娘は年季が明けた祝いの酒に酔って尾を出し、道具を残して姿を消した。

原典より

今は昔、陸前の国仙台に、竹駒稲荷という稲荷さまを厚く信仰してます猟師がありました。—— 日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第2巻』は、岩手・宮城・秋田の三県に伝わる伝説を話の型ごとに集めた伝説資料集である。山の争いや沼の主の手紙、巨人の足跡、八郎太郎、ザシキワラシ、河童、掃部長者などの伝説を、口承の聞き書きと近世以降の地誌・縁起から採る。凡例のとおり各項は伝承地を示した例話を冒頭に据え、〔類話〕〔文献〕〔参考〕を続け、柳田・高木による話型名を添えた項もある。

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