継母が縛った徳融寺の雪責めの松
どんな伝承か
鳴川町の徳融寺には、中将姫雪責めの松と呼ばれる木がある。この一帯は横佩大臣と称された藤原豊成の屋敷跡だと伝えられる。長谷の観音に祈って授かったのが姫だが、実母は姫が三歳の年に世を去った。五歳のとき家に入った継母は姫をいじめ、雪の降る日には松に縛りつけて折檻したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。