竹森山に並ぶ三十三観音像
どんな伝承か
屋代三山の一つである竹森山の中腹から頂上までの山路に、石造の三十三観音像が建てられている。昔、竹森の星野善左工門夫婦は寄る年波にもかかわらず子を持たなかったので、せめて来世の安楽だけでもと祈願しようと発心し、西国三十三観音の巡礼に出立した。次から次へと三十三ヶ所を巡って各観音堂の土砂を持ち帰り、三十三観音像を安置するよう立願して、三年三ヶ月を経てついに完成したのがこれだといわれている。
原典より
屋代三山の一つである竹森山の中腹から頂上までの山路に石造の三十三観音像が建ててあります。—— 高畠町伝説集(山形県立高畠高等学校文芸班(編)・1957年(昭和32年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高畠町伝説集(山形県立高畠高等学校文芸班(編)・1957年(昭和32年))
『高畠町伝説集』は、山形県立高畠高等学校文芸班が熊木成夫教諭の指導で編み、昭和三十二年に高畠町伝説集刊行会から発行した伝説集である。高畠町とその周辺に伝わる社寺の縁起、人物、怪異、動物、地名の由来などを、古老からの聞き書きと古記録から採り、内容の多くは郷土研究家安部名平次の蒐集による。神仏・人物・怪異・動物・什物・地物・地名・地誌の八篇に分け、町長の序と校長・安部名平次・武田好吉の文、編者の後記を付す。