沼の主への手紙と黄金の石臼
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どんな伝承か
遠野の町で今は池の端という家の先代の主人が、宮古へ行った帰りに閉伊川の原台の淵のあたりを通ると、若い女がいて一封の手紙を託した。遠野の町の後ろにある物見山の中腹の沼へ行って手を叩けば、宛名の人が出て来るという。道々気に掛かっていると一人の六部に行き逢った。六部は手紙を読み、これを持ち行けば汝の身に大きな災いがあると言って別の手紙を与えた。これを持って沼で手を叩くと、果たして若い女が出て手紙を受け取り、礼にごく小さな石臼をくれた。米を一粒入れて回せば下から黄金が出た。しかし妻が慾深く一度に沢山の米をつかみ入れたので、石臼はしきりに自ら回り、ついに水溜りの中へ滑り入って見えなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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