ナゴミは妖怪と答えた宿の主人
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どんな伝承か
岩手県の海沿いを旅していた際、閉伊の大槌の宿舎でその土地のナゴミタクリの話を詳しく聴いた。ここでは小正月の訪問者を、モウコ、ガンボウ、またはナゴミタクリといっていた。モウコもガンボウも共に畏ろしいものを意味している。ナゴミというのは何のことですかと、知らぬ顔をして尋ねてみると、宿の主人で年四十余になる者が、きまじめに、やはり妖怪のことでござりましょう、この辺ではナゴミは怖いものだと思っていますと答えた。火斑のある皮をタクリに来るという意味は、もうその土地では言わなくなっていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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大槌町の伝承
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