トップ > 東京都の伝承 > 港区

麻布の小豆ばかり化物

所在地東京都港区
年代不明
登場大番士の家人
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

怪談老の杖巻三に「小豆ばかりと云ふ化物の事」と題する話がある。麻布近所の二百俵ばかり取る大番士の家で、夜分にはらりはらりと小豆を撒くような音がした。後にその小豆の音は次第に高くなり、ついには一斗ほどの小豆を天井の上で量るような音になり、間を置いてはまたはらはらと鳴ることがしばらく続いてやんだという。柳田国男は、小豆はもはや土橋の下ばかりで洗われているのではなく人家の天井の上でも活躍しているとして、小豆洗いを鼬や貉だけでは説明し尽くせぬ証とした。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

種別から探す

化物怪音天井小豆洗い

港区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『定本柳田国男集 第4巻』の伝承