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水車の上から見たムジナの青い火花

所在地千葉県市川市行徳
年代伝承
登場鶴ヶ谷条吉
出典市川の伝承民話 第2集

どんな伝承か

語り手が若い頃は行徳からも汽車の煙が見え、当代島の高い家の窓からもよく見えた。昼は仕事をし、夜は高い水車に乗って田んぼに水を汲んだ。隣の田の人としゃべりながら、ムジナが芸をするのを眺めたという。狐は利口で人を騙して肥溜めに落とすが、ムジナは自分が化けて出るだけだから怖くない。当時の電車は柱を二本立てて紐で引いて走らせ、紐が線から外れると青い火花が散った。ムジナはそれを真似て、海の方の土手、儀兵新田や加藤場あたりの方角に火花を見せた。実際はもっと近くに来ているのだという。火花を見たのは二度だけで、行徳橋ができるずっと前のことだった。

原典より

わしが、若けえ頃にゃ、行徳でも、汽車が煙たって、通るのが見えたです。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))

『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。

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ムジナ火の玉化かし水車水汲み

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