8① 給金ただ貰いの話2
どんな伝承か
北方の久兵衛という家に、印内のじゅえむどんが奉公していた。愚かなふりをしていたが実は利口すぎて、どの家でも使いこなせなかった。田を打ちに行けと言われて弁当を持たされると、まんがんを倒してそこに弁当を縛りつけ、昼寝をして耕さずに帰って来る。そんな調子でどこへ行っても一年分の給金を先に借りては暇を出され、給金をただ貰いにしてしまった。ただ北方の久兵衛だけは使うのが上手で、とうとう一年勤め通させたので、じゅえむは悔しいと泣いたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第2集』を全200話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。