8⑤ サルがあがったら
どんな伝承か
「じゅえむどん、今日はサルが上がったら暇に来いよ」と言われたところ、日が傾くとすぐに暇を取って上がって来た。サルというのは、夕方になると稲の先へ夜露が下からすうっと吸い上がることを指す言葉であったが、じゅえむはこれを猿回しと取り違え、猿回しが通ったので仕事を仕舞って帰って来たのだという。「今日は随分帰りが早いじゃないか」と問われて、猿回しが通ったからと答えたと語られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第2集』を全200話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。