8⑭ 石臼の穴までは
どんな伝承か
昔は蛇口をひねるわけにいかず、必要な時に釣瓶で水を汲み上げるのは大変だった。そこで旦那が、じゅえむ、暇な時は水を汲んで、空いている水甕でも何でも、空いた物に水を汲んで置いておくものだと言いつけた。するとじゅえむは、甕も桶も碗も、ありとあらゆる物に水を汲んでしまい、旦那、これでもう水を入れる物がないと言った。すると旦那の方が、じゅえむ、まだまだあるよ、石臼の穴が空いてるよと言い返したのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第2集』を全200話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。