8⑱ 青い物はみな草
どんな伝承か
北方の久兵衛のおカミさんはなかなか頓智がよく、印内のじゅえむが舌を巻くほどだった。おカミさんが、青い物は何でも草だから、馬に食わせるのに刈って来いと言いつけると、じゅえむは茨をみな刈って来て馬舎の中へ入れた。馬は痛がって跳ね回った。ところがおカミさんは、じゅえむ、お前がえらくいい物を刈って来たから、馬が喜んで跳ねていると言った。これでは自分に謝るだろうと思っていたじゅえむは、謝られるどころか褒められてしまい、驚いて舌を巻いたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和56年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第2集』を全200話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。