大野からの帰り道で狐に回される
どんな伝承か
大野にサンシカという所があり、電気の具合が悪いというので語り手が出かけたところ、帰りに家へ来る道が分からなくなった。これも狐だ、狐に回されたのだという。昼を食べてから出て、日も長く、一時間もかからないで着くはずの道のりであったのに、着いたときには相手の家の人がもう夕飯を食べていた。長く生きているといろいろなことがあるものだと語る。
原典より
ほんでね、大野にサンシカ(?)あってですよね、サンシカあってね、電気具合悪いから行ったらね、そしたらうち来んの分かんない、やっぱあれも狐っせってね、狐に回されちゃってね、からあっちの方。—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))
『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。