和田義盛にちなむワダのサガ
どんな伝承か
下貝塚の屋号でシンヤと呼ばれる家の辺り、ゴルフ場のある坂は「ワダのサガ」と呼ばれる。話者によれば、坂の上にはかつて和田義盛にゆかりのある侍か小さな大名がいて、そこにワダという城があったためこの名がついたと伝えられている。年寄りから聞き伝えた話で、本当かどうかは分からないという。別の折には、あの坂の上にワダ城という城があったのだとも語り、そのため坂をワダザカとも呼ぶのだと繰り返し話している。
原典より
――シンヤさん(下貝塚の屋号)の辺り(ゴルフ場の坂)、ワダのサガって?ワダ、その坂がワダのサガ。—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))
『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。