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八幡と名の付く社を巡った出征祈願

所在地千葉県市川市下貝塚
年代伝承
登場中山とし子
出典市川の伝承民話 第6集

どんな伝承か

出征した家族を持つ人々は、十五日になると連れ立って「八幡神社」の名がつく社を八か所ほど回り、無事の帰還を祈ったという。弁当を持って一日がかりで歩き、大野新田や高塚、市川新田、行徳橋の先まで巡ったと話者は語る。仲間の中には船橋市印内の八坂神社まで「八」がつくからと参った者もいたという。交通機関のない時代に自転車や徒歩で市内を回った信仰の様子を伝えている。

原典より

そのう、(家族が兵隊に)征ってる人がみんなね集まってね、日ィ決めてさ、こう回ったのね、十五日にね。—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))

『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。

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