ハチマンマイリ (2)
どんな伝承か
出征した家族を持つ人々は、十五日になると連れ立って「八幡神社」の名がつく社を八か所ほど回り、無事の帰還を祈ったという。弁当を持って一日がかりで歩き、大野新田や高塚、市川新田、行徳橋の先まで巡ったと話者は語る。仲間の中には船橋市印内の八坂神社まで「八」がつくからと参った者もいたという。交通機関のない時代に自転車や徒歩で市内を回った信仰の様子を伝えている。
原典より
そのう、(家族が兵隊に)征ってる人がみんなね集まってね、日ィ決めてさ、こう回ったのね、十五日にね。—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成初期刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成初期刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第6集』を全140話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。