大正六年の津波と太子堂に集めた漂着物
どんな伝承か
大正六年に、この辺りで大津波があった。行徳のものが流されて、このあたりは全部海になったという。行徳から鉄道のところまで牛やたらい、農家のいろいろな家財道具が流れ着き、それを土地の人が引き揚げて、そこの太子堂にあげ、欲しい人に安く売っていた。金も流れて来たかもしれないが、途中で沈んだり風に吹かれたりしたのだろうと語る。
原典より
6 関東大震災8 共同組合9 農地改革11 諏訪神社12 鯨の骨本行徳—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))
『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。