大きなマスクで百メートル五秒の口裂け女
どんな伝承か
語り手が小学生だったころに流行した口裂け女の噂。顔の半分を覆うほど大きなマスクをしており、「私きれい?」と尋ねてくるという。スクーターで走っているとも、百メートルを五秒で走るとも語られた。何かが好物だと言われていたが、それが何であったかは思い出せず、べっこう飴ではなく何か変な物だった気がすると語る。語り手は口裂け女が流行したあいだも、ずっと市内の大町に住んでいた。高校では怪談らしい怪談を聞かなかったが、小学生のころのこの噂だけは記憶に残っているという。
原典より
3 学校の七不思議4 八柱霊園の幽霊5 怪談話の方式6 林間学校の怪7 学校は老人ホーム国分高校演劇部OB会1 学校は老人ホーム2 国分高校の怪談3 劇場調光室の幽霊—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))
『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。