稲荷木 8 シャコ
どんな伝承か
シャコも随分いたと當麻篤は語る。シャコは干潟に穴を掘っている。その穴に、小さな吹き竹を持ってきて息を吹き込むと、どこかからシャコがピョーンと飛び出してくる。吹き竹がなければ、手でうまく水をかけて空気を送っても出てくるという。穴は入口が小さくても中はぱっと大きくなっているので、どこから出てくるか分からない。寿司屋で出るシャコはうまいもので、けっこう捕ってきたと語る。嫁に来たころはよくいたと夫人も言い添える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第7集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成11年刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第7集』を全143話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。