海苔干し
どんな伝承か
山田良治が疎開してきた昭和十九年ごろは、冬になると田んぼの中に海苔干し場を作った。何間かおきに竿を少し斜めに立て、その間に簀を押し付けて並べていく。漉いた海苔を重ねてリヤカーで干し場まで運び、まず表を干して、落ちないように竹の串で両脇を藁に差して止める。ここまでが午前中の仕事で、午後は裏返して裏側を干し、夕方に取り込む。取り込んで剝がしたら自分たちで検査し、穴の空いたものや切れたものをよけて問屋へ納めた。技術のよしあしで値段が違ったという。
原典より
で昔はあの、私が疎開してきた頃はね、田んぼの中に海苔干し場っての冬作ったんですよ。—— 市川の伝承民話 第7集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成11年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第7集(市川民話の会・市川の伝承民話・平成11年刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第7集』を全143話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。