杉に打たれた呪い釘と飛ぶ火の玉
どんな伝承か
生死とかかわりのない火の玉の例として挙げられた話。秋田県雄勝郡稲川町では、夜になるとしょっちゅう火の玉が飛ぶので、神おろしをしてみた。すると三又神社の神が現れ、お宮の大切な杉にいたずらをした者がいるので火の玉を飛ばしたのだと告げた。村じゅうで探したところ、四、五本の杉の木に五寸釘が打ち込まれていた。人を呪うための釘だったという。
原典より
一、死ぬ前に出た火の玉死ぬ前に出た火の玉二、死んだ時出た火の玉死んだ時出た火の玉三、死んだあとに出た火の玉死んだあとに出た火の玉第三章 ぬけ出した魂ぬけ出した魂考—— 現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。