引っ越し先を先に見た夢の雨
どんな伝承か
三鷹市上連雀での昭和五十五年の話。語り手は、通りっぱたに立つ二階以上ある建物の一室にいて、窓から外を見ると雨がしとしと降っている、という夢を見た。その年の八月、引っ越した先は通りっぱたのマンションの三階だった。その日は朝から晴れていたが、荷物が片付いた夜に窓を見ると雨が降ってきていた。なお引っ越しが決まったのは急なことで、夢を見たのは引っ越しが決まる前であったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。