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突然倒れたウルシと戦死の報せ

所在地新潟県十日町市
年代昭和一四、五年頃
登場語り手の生家の隣家の「兄んちゃん
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

昭和一四、五年、太平洋戦争に入る少し前の頃のこと。語り手の生家の隣の「兄んちゃん」が出征した。隣家の持つ土地にはウルシの大木があり、冬になるとヤマガラやシジュウカラ、エナガといった小鳥が実を食べに集まった。語り手は雪掘りをしながら飽きずに眺めて楽しんでいたといい、小鳥好きになったのもそのせいかもしれないと語る。ところがある日、大雪が降ったのでも大風が吹いたのでもないのに、そのウルシの大木が突然倒れてしまった。数日の後、兄んちゃんが戦死したという報せが届いた。これも兄んちゃんの仕業ではないかと、大人たちが噂しあうのを少年だった語り手は聞いていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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