寺の屋根で起きた頭痛と轢いた蛇
どんな伝承か
昭和五七年頃のことである。板金屋の友人が寺の屋根に上がって仕事をしていると、ものすごい頭痛がして続けられなくなった。下りるとすっとよくなり、また上ると前にも増してくらくらする。上り下りを繰り返した末に仕事を打ち切って医者へ行ったが、どこも悪くない、原因は分からないと言われた。大病院でCTスキャンまで撮ってもよくならない。そんなとき母が神おろしに行くと、息子は蛇を殺したことがないかと言われた。連れて行くと、大分前に農道で蛇を車で轢き、後ろを振り返ったことを話した。神は、振り返ったのがいけない、桟俵に小豆御飯と油揚を載せてよく拝み川へ流せと告げた。今は元のように仕事をしているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)