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喜舎場校長らが聞いた宮良川の幽霊の歌

所在地沖縄県石垣市字宮良(宮良川)
年代不明
登場喜舎場永珣、白保小学校の校長・郷土研究家・目撃者
出典沖縄怪談集 逆立ち幽霊

どんな伝承か

白保小学校の校長で郷土研究家の喜舎場永珣も、宮良川の三人連れの幽霊に出会ったという。青年の夜間講習を終えた校長と職員五、六人が、午前一時ごろ住まいのある四ヵ村へ帰る途中、宮良川にさしかかると女の甲高い「とばらま節」が聞こえてきた。怖がる職員たちは走り出し、橋を渡り終えても歌声が近づいてくるので、一同は道端の灌木の茂みに身を伏せた。三人連れの幽霊がすぐそばで歌い始めると、皆で小石を拾って一斉に投げつけた。歌はぷつりと止み、ヒューンという音とともに静まったが、やがて遠くの宮良牧場の方からかすかに歌が聞こえ、一同は一目散に逃げ帰ったという。

原典より

白保小学校で、青年の夜間講習があって、校長以下五、六名の職員が、午前一時ごろ、住宅の四ヵ村へ帰るとき、宮良川にさしかかると、女の甲高い声の「とばらま節」が流れてきた。—— 沖縄怪談集 逆立ち幽霊(伊波南哲) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

沖縄怪談集 逆立ち幽霊(伊波南哲)

『沖縄怪談集 逆立ち幽霊』は、石垣島で育った詩人の伊波南哲が、新聞や雑誌に書いた話と書きおろしを合わせ、沖縄の怪談を物語風に綴った怪談集である。那覇の辻遊廓や一日橋、首里、石垣島・竹富島などを舞台に、遊女や捨てられた女の幽霊、遺念火、キジムナー、お化け封じの術を描き、戦後のタクシー幽霊の噂や東京で起きた位牌の嫁入りの話も取り上げる。題を付けた二十二話のあとに「怪談断片集」を置き、少年時代を語る「果たして幽霊はいるのか」で結ぶ。

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