62:幽霊話のような吝嗇漢の妻にまつわる奇譚
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どんな伝承か
昔、江戸本郷の切通し坂上にあった猿屋という飴屋へ、毎夜更けてからやつれ果てた年増女が飴を買いに来た。様子が怪しいので、ある夜小僧に跡をつけさせると、女はとある寺の墓地で姿を消した。調べてみると、嬰児を残して死んだ女が、その子が愛しさに毎夜幽霊となって飴を買いに現れていたのだと分かったという。また両国近くの薬種屋へは、毎夜子供が万金膏を買いに来た。跡をつけると河岸の石垣のわきで消え、翌日その穴を調べると、体じゅうに膏薬を貼りつけた川獺が死んでおり、そのわきで子らしい川獺が悲しそうに看護していたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方編著・日本怪奇集成・昭和初期(推定昭和2-3年))
明治・大正・昭和の怪奇譚(日本怪奇集成)/生首と幽霊の怪/狐狸のいたずら/怪盗と世相の怪異/各時代の不思議な事件
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