夜通ると目が見えなくなる小路
どんな伝承か
人の目をくらますだけの妖怪もいる。「仙台萩」に次のようにある。仙台城下の北台町七番丁通り西の横丁から八番丁へ抜ける小路を、夜分に通ると、たびたび俄めくらになり、目が見えなくなってしまうという。城下町にはさまざまな道の妖怪が現れたもので、目も鼻も口もないのっぺらぼう、白い反物のように舞ってきて首に巻きつく一反木綿、突然壁のようなものが立ちふさがって先へ進めなくなる壁塗りなどが知られる。この小路の怪も、そうした人の目をたぶらかす類のひとつである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集