サイカチの木の下で通せんぼする老婆
どんな伝承か
「仙台萩」には通せんぼをする怪の話も載っている。仙台城下の侍屋敷の前に大きなサイカチの木があった。その下に、夜な夜な白髪の老婆が立って通せんぼをするそうだ。某家の仲間がこれに出会ったという。道を塞ぐものには、単純に人をおどろかすもの、見られては困るものなど、それぞれ理由があると著者は記す。突然壁が立ちふさがる壁塗りのような妖怪もあり、この老婆もまた、夜道を行く者の足を止める道の怪のひとつである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集