築地の稲荷のお告げと入試合格
どんな伝承か
大正十二年の関東大震災で一高が何ヶ月も休校になり、後藤は図書室で物理や数学を独りで勉強していた。ところが大正十三年、卒業試験を前に流感で寝込む。単位制ではなかったので卒業はできたが、直後に控えた大学入試を受けられる状態ではなく、医者も無理だと言った。祖母は日頃から通っていた築地の稲荷に参り、孫の病を治してほしいと願った。行者でもある神主は難しいと答えたが、祖母が唐櫃を奉納すると誓うと、喜べ、試験は受かるからすぐ唐櫃を注文せよというお告げが下りた。入試の前日、後藤は急に起き上がれるほど回復し、前夜たまたま目に留めた単語がそのまま出題されたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊科学と自然科学 ― 一科学者から見た心霊研究(後藤以紀・心霊科学・昭和)