心肺停止の離脱と金縛りの近さ
どんな伝承か
立川市の下田靖雄さんは数年前、心不全で救急病院に運ばれ、一時は心臓も呼吸も止まり、そのとき体外離脱を経験した。この体験から、下田さんは金縛りと体外離脱はごく近い現象で、金縛りはおそらく離脱の途中の状態だと考えている。二つの違いは、金縛りには恐怖があるのに、臨死の際の離脱には恐怖が無いことだという。離脱のときは自分の境遇を諦めて受け入れているが、金縛りのときは置かれた状況に納得できないので恐怖が湧くのだ、と下田さんは分析している。
原典より
「金縛りは、多分、体外離脱の途中である」という。—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)
『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。