広島の兄と行き来した中岡桂園の生き霊
どんな伝承か
中岡桂園は幽体離脱によって毎晩、広島の病床にある兄のもとを訪れた。枕元に坐ると兄の苦しみがすうっと消え、やがて昼間にも六センチほどの小さな兄の姿が身体を曲げて丁寧にお辞儀をしながら訪れるようになった。今度は中岡自身が兄になって足が立たなくなり、「歩けないの」と問答を交わすと、しばらくしてまた元の自分に戻るということを繰り返した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。