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丁半を教える虎猫の恩返し

所在地宮城県仙台市
年代不明
登場貞吉、虎猫
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

或所に貞吉という男があった。放蕩の末に家を飛び出して仙台の方へ流浪し、農家に奉公して主人の信を得、二番目の娘を妻に貰った。永年ののち身代金を受けて妻とともに故郷へ帰ると、家は荒れ果てていた。やがて昔の博奕仲間に誘われ、旅で貯めた金をみな失う。ある夜五両勝って帰る途中、打ち殺されかけていた虎猫を五両で買い取り、可愛がった。また負け続けて家財を失い、夜逃げを図った夜は大嵐で出られなかった。その夜、猫が夢枕に立ち、懐に入れて連れて行けば丁半の出目を教えると告げる。言うとおりにすると、猫は丁のとき丁、半のとき半と鳴き、貞吉だけに聞き分けられた。貞吉は勝ち続けて富み栄えた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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虎猫夢告

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