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三つの丘に鎮まる死者の霊

所在地山形県鶴岡市下清水(森の山)
年代現代(近代の庄内地方)
登場死者の霊、村人
出典日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗

どんな伝承か

肉体を離れたばかりのたましいは穢れに染まっており、何年か経たなければそれは消えない。穢れの消えぬたましいは先祖の仲間に入ることができず、村の近くの特定の場所に集まって清まるのを待つと考えられていた。山形県の庄内地方では死霊の集まるところを森の山と呼び、数か所にある。鶴岡市清水の森の山はその代表的なもので、平野部に突き出た低く小さな丘にすぎないが、その形は駱駝の瘤に似た三つの丘からなり、相当離れたところからも一目でそれと知れる。登れば庄内三郡を残らず見渡すことができる。遺骸は墓地に残るが、たましいは森の山に鎮まるという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・平山敏治郎・堀一郎ほか・日本民俗学大系・昭和(民俗学))

『日本民俗学大系 第8巻 信仰と民俗』。原田敏明・池上廣正・平山敏治郎・堀一郎らによる十論考からなる日本民間信仰の総合的研究。原田敏明「総説」は信仰と民俗、宗教の起原(スペンサーらの学説・アニミズム)、村の信仰と都会の宗教、シャマニズムを論じる。池上廣正「霊と神の種類とあらわれ方」は神の種類(名社大社の祭る神・雑神)、神のあらわれ方、霊の種類(人霊・自然霊)・霊威、農と神・田植えの儀礼を扱う。

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