神楽岡に降りた神々とヘツツイウシ
どんな伝承か
昔、今の神楽岡で、日の神チュップカムイがポロケウノカムイほかの神々と集まって歌い舞ったとき、アイヌの先祖が幣を作って捧げた。神々は大いに喜んで神謡を教え、手拍子をそろえて舞ってみせたので、アイヌたちも自然に浮かれ、軽い足拍子で歌をうたい、神と人がひとつになって楽しんだという。それよりこの地を神楽の場という意味でヘツツイウシと称するようになり、今の神楽岡という名も、その意訳なのだと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。