沖へ出たまま還らなかった宿の亭主
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どんな伝承か
六年ぶりに小子内を訪れると、板橋の先にあった宿屋の清光館は影も形もなく、石垣ばかりになって南瓜の花が盛りであった。村の人の言うことを総合すると、つまり清光館は没落したのである。月日不詳の大暴風雨の日、村から沖へ出て還らなかった船があり、この宿の小造りな亭主もそれに乗っていた。女房は今、久慈の町へ出て奉公をしており、二三人ある子供を傍に置いて育てることもできないのは可哀想なものだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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洋野町の伝承
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