山中で異人の妻となった長者の娘
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どんな伝承か
遠野郷では豪農のことを今でも長者という。青笹村大字糠前の長者の娘が、ふと物に取り隠されて年久しくなった。同じ村の何某という猟師が、ある日山に入って一人の女に遭った。恐ろしくなって撃とうとすると、何おじではないか、撃つなという。驚いてよく見れば、かの長者のまな娘であった。なぜこんな処にいるのかと問えば、或るものに取られて今はその妻となり、子も数多く生んだが、すべて夫が食い尽くしてしまったと答える。人にも言うな、御身も危ないから早く帰れという間に、その在所も問い明かさずに逃げ帰ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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