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大木の梢を覆う赤衣の僧形

所在地岩手県遠野市
年代不明
登場佐々木嘉兵衛
出典定本柳田国男集 第4巻
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どんな伝承か

同じ猟師が、ある夜山中で小屋を作る暇もなく、とある大木の下に寄り、魔除けのサンヅ縄を自分と木のまわりに三重に引きめぐらして、鉄砲を堅く抱えてまどろんだ。夜更けに物音がするので気づくと、大きな僧形の者が赤い衣を羽のように羽ばたきさせ、その木の梢に覆いかかっていた。すわとばかり銃を撃ち放すと、やがてまた羽ばたきをして中空を飛び返った。この時の恐ろしさは世の常ではなかった。前後三度までこうした不思議に遭い、そのたびに鉄砲を止めようと心に誓い氏神に願を掛けたが、やがて思い返し、年を取るまで猟人の業を棄てられなかったとよく人に語った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。

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