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本所梅原家の土蔵のクラボッコ

所在地東京都墨田区緑
年代百年ほど昔
登場梅原宗得、土蔵のあった家の主
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

東京にも百年ほど昔、一種のクラボッコが住んでいた例がある。本所二丁目の、相生町と緑町との横町であった。梅原宗得という人の家の古い土蔵に、妖怪とはいっても別に害をした話のない妖怪がいて、いろいろの形で現れたという。この土蔵に入って働く者が俄に大小便を催すときは、この物が出ようとする前兆として急いで飛び出したという。夜は鉄棒を曳く音がした。これも火防の神として祭られ、この家から火災除の守札を出して霊験を認められていた。祭の日は四月十四日であった。(十方庵の遊歴雑記第二編下)

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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