四十八坂で妻に化けた狐
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どんな伝承か
船越の漁夫某がある日仲間と吉利吉里から帰り、夜更けに四十八坂のあたりを通ると、小川のある所で一人の女に出会った。見れば自分の妻である。しかしこんな夜中に一人で来るはずはないので必定化物と思い定め、いきなり魚切庖丁で後ろから刺し通したところ、悲しい声を立てて死んだ。しばらく正体を現さないのでさすがに気に懸かり、後を連れの者に頼んで家に走り帰ると、妻は何事もなく待っていた。今恐ろしい夢を見た、あまり帰りが遅いので夢に途中まで迎えに出たところ、山路で何とも知れぬ者に脅かされ、命を取られると思って目が覚めたという。元の場所へ引き返すと、殺した女は連れの者が見ている間についに一匹の狐になっていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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山田町の伝承
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