五円玉の振り子が当てる交際の年齢
どんな伝承か
演劇部OBの集まりの席で、一人が五円玉を借りて仲間の髪の毛を一本結び付け、相手の掌の上に振り子のようにかざして占いを始めた。年齢を一つずつ数えながら上下に揺らしていくと、ある数のところで五円玉がくるくると回り出す。初めて交際した年を言い当てられた当人は口を押さえてうなずき、一同はなぜ分かるのかと騒然となった。続けて結婚の時期も占われ、二十六のところで回ったという。占った本人は手品ではないと言い、手や髪の毛から出る気功の「気」が回転を生むのではないかと考えていた。記録者はこの場面を会話の流れに沿って要約して収めている。
原典より
9 あなたの後ろに幽霊が10 猫肉のハンバーガー・ほか国分高校同窓会1 ピアノ室の怪2 部室の怪3 国府台小学校の七不思議4 口裂け女5 特急坂の怪6 小塚山の怪—— 市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第6集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1998年(平成10年))
『市川の伝承民話 第6集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十年に発行した民話資料集である。昭和六十三年度から平成四年度にかけて市川市の下貝塚・八幡・平田・本行徳・香取などで聞き取った世間話・伝説・昔話・唄・年中行事・生活譚を、話者の語りに忠実に記録している。各話に話者と記録者を添え、新たに「現代若者の学校話」の部を設けて口裂け女や学校の七不思議などの怪談も収め、話者名簿・採訪者名簿・あとがきを付ける。