勤め先で気づいた夢の中の景色
どんな伝承か
昭和五十一年のことである。三鷹市上連雀の住人が、行ったことも見たこともない場所を、はっきりとした夢に見た。夢の中には、白いワイシャツに黒いズボン姿の若い男が立っていた。二か月ほど経って、そこが自分の勤め先となった靖国神社の拝殿の前だと分かった。就職するまで、その神社には一度も足を運んだことがなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。