千住の貸座敷で騒動を起こした少年二人
どんな伝承か
浅草区浅草二十四番地の富士米造の長男伊之助と、同じ町の河村徳造は、ともに十二、三歳ながらませた子どもで、伯父たちが女郎買いほど面白いものはないと話すのを聞き、自分たちも行ってみようと相談した。二円足らずをこしらえ、十三日の夕暮れに千住南組の貸座敷、加賀見新右衛門方の店先で女郎を買いたいと申し出る。妓夫は変わった客だと二階へ通し、二人は団子や饅頭を食い散らかした。床入りでは徳造が相方を亡き母に似ていると泣き出し、伊之助は寝ぼけて欄干から小便を落として階下の客を濡らす。騒ぎは警察沙汰となり、罰金と弁償を負わされた親たちが二人を背負って連れ帰った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方編著・日本怪奇集成・昭和初期(推定昭和2-3年))
明治・大正・昭和の怪奇譚(日本怪奇集成)/生首と幽霊の怪/狐狸のいたずら/怪盗と世相の怪異/各時代の不思議な事件