針の地名を得た坂上長者の屋敷跡
どんな伝承か
山辺郡都祁村針の北方、村奥の山地に、小字長者屋敷という土地がある。ここは坂上田村麿から針の土地と針の地名、坂上の姓を与えられたという坂上長者の屋敷跡と伝えられる。南に面し三方を土塁で囲んだ一アールほどの土地であったが、十数年前に開墾された際、西の隅から火葬墳が発掘され、石棺や土師器・鉄片が出土した。ここは坂上長者の墓であると伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。