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米倉の校舎に入る白衣の童子

所在地岩手県遠野市遠野町
年代明治二十五六年頃(十七八年前)
登場校内の目撃者
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

遠野の小学校がまだ御倉、すなわち南部家の米倉を使用していた頃、学校に子供の幽霊が出るという噂があって、皆が行って見たことがあった。夜の九時頃になると、玄関から白い衣物を着た六七歳の童子が戸の隙間より入って来て、教室の方へ行き、机や椅子の間などをくぐって楽しそうに遊んでいたという。友人にもこれを見たという人がある。それも多分ザシキワラシであっただろうと述べられている。土淵村の小学校の一件より十七八年ばかり前のことである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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