愛宕山の麓で狐と取った相撲
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どんな伝承か
菊蔵が柏崎の姉の家に用があって行き、振る舞われた残りの餅を懐に入れて愛宕山の麓の林を過ぎると、象坪の藤七という大酒呑みで仲のよい友に行き会った。林の中だが少し芝原のある所である。藤七はにこにこして芝原を指し、ここで相撲を取らぬかという。菊蔵は承知して二人でしばらく遊んだが、藤七はいかにも弱く軽く、自由に抱えては投げられるので面白いまま三番まで取った。別れて四五間行ってから気づくと餅がない。相撲場に戻って探したが無い。後日、酒屋で藤七に会って話すと、その日は浜へ行っていた、相撲など取るものかというので、狐と相撲を取ったことがついに露顕した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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