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失神して神託を告げる一年神主

所在地島根県松江市美保関町美保関(美保神社)
年代現代(伝承)
登場一年神主
出典日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗

どんな伝承か

出雲の美保神社には一年神主という役があり、神の夢のお告げによって氏子のなかから選ばれる。一年神主は精進して身を清め、三月十日の祭りの日に湯立ての神事を行うが、その最中に気を失う。神前の荒薦に寝かせておくと息を吹き返し、拝殿の前へ連れて行かれて幣を持たされる。そこで初めて御幣を振り、その年の作柄の良し悪しや病の流行などを一つ一つ神の告げとして伝え、告げ終えると伏してしまうが、しばらくして正気に戻るという。

原典より

ここで、一年神主は、はじめて御幣を振って、その年中の農作の善悪、病の流行など一々神の告げを伝える。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)

『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。

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