石垣島の旅館で会った老カミンチュー
どんな伝承か
宮内勝典は石垣島の小さな旅館で、白髪を短く刈り白いワイシャツを着た小柄な老人と偶然同宿した。旅館の主人から、あれは最高のカミンチュー(神の人)だと耳打ちされ、沖縄では珍しい男性のシャーマンだと知った。失意の中にあった宮内は謝礼を用意して老人の部屋を訪ね、自分を見てほしいと頼んだ。老人は正座のまま飛行機の切符を取り出し、自分は糸満に住んでいるが、助けを求める人が石垣島からこの切符を送ってきた、その人には悪い霊が入り込むようで、明日から全力で戦うため今は力をためているのだと語り、手をついて頭を下げて断った。
原典より
まだはっきり突きとめていませんが、その人のところに悪い霊が入ってくるようなのです。—— サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。