ザシキワラシに行き逢った娘
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どんな伝承か
旧家にはザシキワラシという神の住む家が少なくない。この神は多くは十二三ばかりの童児で、折々人に姿を見せることがある。土淵村大字飯豊の今淵勘十郎という人の家では、近ごろ高等女学校にいる娘が休暇で帰っていたが、ある日廊下ではたとザシキワラシに行き逢い、大いに驚いた。これは正しく男の童であった。同じ村の山口なる佐々木氏では、母人が一人縫物をしていると次の間で紙のがさがさという音がした。その室は主人の部屋で、その時は東京に行って不在であったから、怪しく思って板戸を開いて見ても何の影もない。しばらく坐っているとしきりに鼻を鳴らす音がした。さては座敷ワラシであったと思ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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