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山口孫左衛門家の童女神と没落

所在地岩手県遠野市土淵町山口
年代不明
登場山口孫左衛門家と村の男
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

ザシキワラシは女の童であることもある。同じ山口の旧家である山口孫左衛門という家には、童女の神が二人いるということを久しく言い伝えていた。ある年、同じ村の何某という男が町から帰るとて留場の橋のほとりで、見馴れない二人のよい娘に逢った。物思わしい様子でこちらへ来る。お前たちはどこから来たと問えば、おら山口の孫左衛門の所から来たと答える。これからどこへ行くのかと聞けば、それの村の何某の家へと答えた。その何某はやや離れた村で、今も立派に暮らす豪農である。さては孫左衛門の世も末だと思ったが、それから久しからずしてこの家の主従二十幾人が茸の毒に中り、一日のうちに死に絶えたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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